Top Message社長メッセージ

変わらぬ信念、変え続ける強い意志

NTTデータは、1988年の創立から今年で35年目を迎えましたが、創業時から変わらず大切にしている想いがあります。それは『NTTデータグループは、情報技術で、新しい「しくみ」や「価値」を創造し、より豊かで調和のとれた社会の実現に貢献する。』というものです。この「社会のために」という軸は、創業以来ぶらさず、「変わらぬ信念」として持ち続けています。
これまでITを活用したキャッシュレス決済等の多くの社会インフラやITサービスの提供を通じて、行政や金融、製造、流通などさまざまな業界のお客さまと共に、社会課題の解決に取り組み、社会を支えてきました。
一方で、時代は昭和から平成、そして令和へと移り、社会や、お客さまのニーズも大きく変化してきました。この変化の中で、当社自身も挑戦と変革を繰り返すことで、成長を続けてきました。
例えば、日本企業の海外進出が盛んになる中、2005年をグローバル元年と位置付け、積極的な海外ビジネス拡大に取り組んできています。2022年10月にはNTTデータの海外事業と、NTT Ltd.の事業を統合して、NTT DATA Inc.という海外事業会社を設立しました。これにより、海外での売上高比率が60%を超え、56か国・地域に、19万人を超える社員を擁する真のグローバル企業となりました。
創立以来、連続増収を実現していますが、当社の成長の源泉は「変える力、変え続ける強い意志」です。今後も引き続き成長を目指していきます。

先進のテクノロジーで、先見の事業変革を

NTTデータは、2025年にIT業界のGlobal Top 5になることを「Global 3rd Stage」として位置付け、2018年5月に、新たなグループビジョン「Trusted Global Innovator」を発表しました。これは、グローバルでお客さまから「信頼」される企業になる、という宣言です。
お客さまの事業と業務を熟知し、テクノロジーの活用を多数手がけてきた私たちは、それらをもとに未来を構想します。お客さまとともに考え、課題を見抜き、あるべき姿を一緒に描いて、必要となる「しくみ」を実際に創りあげています。

そして、2025年のGlobal 3rd Stage達成に向けた仕上げとなるのが、新中期経営計画の4年間(2022~2025年度)です。新中期経営計画では「Realizing a Sustainable Future」をスローガンに、先進のテクノロジーで先見の事業変革、そして人々がより豊かに暮らすサステナブルな社会の実現を目指して進み始めています。
サステナブルな社会の実現に向けたNTTデータの提供価値は、つくる力とつなぐ力です。深い顧客理解と高度な技術力でシステムを作り上げる力と、様々な企業システムや業界インフラを支え、人と企業・社会をつなぐ力で、お客さまの事業成長や社会課題の解決に貢献していきます。

同じ想いを持つ仲間と共に

企業であることの良さは、個人の集合体である組織全体で力を発揮し、個人ではなし得ないような大きな成果を挙げられることです。組織力は個人の実力の単純な合計ではありません。組織が一体となり、全員の向きが揃ったとき、個人の実力が何倍にも掛け合わさって大きな力になります。
私は常々、組織力は「実力×活力×魅力」であると言ってきました。組織力を高めるには、一人ひとりが「実力」を伸ばし、組織内の一人ひとりがWillを持って仕事に取り組み、組織の「活力」とチーム力を高めて、「魅力」ある組織にしていくことが大事になります。
NTTデータには、これらの力を高めるための様々なしくみや制度があります。若いうちから高い目標に向かってチャレンジをしていただきたいと考えています。
新しい「しくみ」や「価値」を創造する、という仕事は決して簡単ではありませんが、組織に活力と魅力があれば、同じゴールに向かう仲間と一体感を感じながら全員で「よし、なんとか頑張って乗り越えよう!」と想いを一つにして大きな力を発揮できます。
そうして同じ想いを持つ仲間と共に、大きな仕事を成し遂げたときの達成感や感動は言葉にできません。ぜひ、当社でそのような感動を味わっていただきたいと思っております。
当社は、これからも情報技術で新しい「しくみ」や「価値」を創造し、より豊かで調和のとれた社会の実現に貢献し、世界を変えていきます。その実現のために、新たな領域に挑戦し、自らも成長していける新しい仲間と共に働けることを楽しみにしています。

株式会社NTTデータグループ
代表取締役社長 本間 洋