Interviews
11

法務だけでなく、会計、
税務などの関連知識も身に着けて、
ビジネスの最前線で活躍できる
法務人財を目指したい。

スタッフ 加藤 ゆい 法務室
法学部国際企業関係法学科卒
2019年入社

NTTデータとの
出会いと入社まで

自分が考える法務の仕事ができることが決め手。

大学では国際企業関係法学科に所属し、国際的な企業間取引の仲裁や交渉を学びました。私が所属していたゼミでは、国際ビジネスを題材とした模擬仲裁・交渉を行い、弁論を競い合うという「大学対抗交渉コンペティション」に参加していたこともあり、審査をする弁護士の方や企業法務の専門家の方に会う機会がありました。その方々のお話を聞く中で、企業法務の仕事に興味と関心を持つようになりました。
就職活動では企業法務に携わる仕事に就きたいと思っていましたが、総合職としての採用が多く、専門職採用をしている企業は少ないのが現状でした。その中で、NTTデータでは法務採用をしているという情報を得て、エントリーを決めました。実はエントリー前はNTTデータの存在を知らなかったのですが、説明会や面接の過程で社員の方の雰囲気が自分と合っていると感じ、さらにSIerという業種は様々なお客様と関われることを知り、日々様々なことを学び業種に限らない広い知識を持った法務担当者になる、という自らの理想とする働き方ができると思うことできたので、志望度を高めていきました。
最終的に入社を決めたのは、面接で伺った社員の方から自らの理想とする働き方に共感を得られたことが理由です。面接の過程で、ゼミで学んだことやコンペへの参加経験を話す中で、法的な相談や契約書のチェックなどの受け身の仕事だけではなく、積極的にビジネスの最前線に出て交渉もできる、そのような「攻めの法務」になりたいという思いを伝えました。もちろん実力も経験もない新入社員がはじめからそのような役割を果たすのは難しいですが、私の積極的な姿勢に共感していただけたと感じました。NTTデータならば、自分がなりたい法務担当者に近づけると思い、入社を決めました。

関わっている
プロジェクト、仕事

法的手段と知識で円滑な企業活動をバックアップ

NTTデータの法務室は、事業を支援する出資・取引法務グループと企業経営を支える経営法務グループの二つの機能別のグループを中心に編成されています。現在、私は前者の出資・取引法務グループに所属し、お客様等との取引全般に関わる契約チェックやスキーム策定、その他様々な法的相談を担当するチームに所属しています。後者の経営法務グループは、適正な企業経営のために各種法令への遵守を推進し、そのほか各種コンプライアンス対応を法的立場から支援するグループです。
NTTデータでは、社内向けに法務室員が独自に開発した法務相談登録システムを用いて各事業部からのさまざまな相談案件を登録管理しています。システムで登録された相談案件を各メンバーに割り振り、各案件を担当しています。案件は、メールレベルの回答で済む簡単な相談から、長期間に亘り、社内外のステークホルダー(社外の弁護士、社内の財務部、購買部、知的財産室等)と繰り返し検討が必要となる難易度の高い案件までさまざまです。NTTデータには、例えば国内では公共・社会基盤分野、金融分野、法人・ソリューション分野といったセグメントがありますが、お客様や業界によっては、銀行法、建設業法、電気通信事業法など、様々な法的な規制がかかる場合があります。これらの「業法」と呼ばれる専門的な領域の知識を用いて、新しいビジネスを始めるにあたって、どのようなリスクや法的な規制があるかなどの問い合わせに対応する必要があります。
現在、私はさまざまな相談案件に対応したり、契約書のチェックをしたり、新しいビジネスに伴う法的な問題や規制に対応したりする法務相談業務をメインに担当しています。法務相談業務以外にも、チームの注力取組として、グループ会社との連携を促進していくプロジェクトや、より高リスクな案件に対して手厚いフォローができるような効果的な法務相談となるよう法務業務のプロセスを改善していくプロジェクトにも取り組んでいます。また、さらに最近では、英文を含む国際案件を重点的に担当しています。英文を含む契約書を作成したり、チェックしたりすることで、これまでと違ったスキルの獲得やキャリアの経験ができると思っています。

仕事の面白さとやりがい

最先端ビジネスに関わるリーガルチェックの面白さ。

私が担当している法務業務については、一つの案件・企業だけを担当しているわけではなく、あらゆるビジネスに関わることができるところに面白さを感じています。業界や事業によって、法務室への相談内容は違ってきますので、一つとして同じではなく、判断も異なり、ルーチンワークにならず、案件ごとに最善策を考える面白さがあります。自分やチームメンバーが対応した法務相談を通じて、適切に法的クリアランスを経て、新しいビジネスが順調にスタートしたり、法的トラブルが解決したり、社内外のニュースリリースに公表されたりした時は、安堵感とともに達成感を感じます。
IT関連のビジネスでは、最先端な技術を用いることもあり、法的にまだ整備されていないこともあります。法律に明文化されていないものをどう解釈するか、IT企業法務固有の難しさもあります。その難しさがより広い知識や経験を必要とするので、つねにステップアップしていく楽しさもあります。現在の国際案件への取り組みもその一つです。
直接、契約交渉の場に参加してほしいと事業部から依頼され、交渉の場に臨んだ案件もあります。社内の営業・開発担当者と事前に打ち合わせをし、どう相手の要求を理解し、当社の要求を認識の齟齬なく相手に伝えることができるか、試行錯誤しながら対応に臨みました。一筋縄ではいかない複雑な案件でしたが、「攻めの法務」に近い役割を果たすことができ、とてもやりがいを感じました。今後は法的な知識だけではなく、当社のビジネス内容やシステム開発を深く理解し、ビジネス現場に近いところでの貢献ができたらと思っています。

学生へのメッセージ

NTTデータはいろいろな業界のお客様と関わることができる会社です。好奇心旺盛で、新しいことを学ぶことが好きな人に向いている会社だと思います。例えば、法務の分野でも、最近はリーガルテックと呼ばれる分野が注目されています。さまざまな技術を使って、裁判や契約に関する業務の効率化を図ろうとするものですが、法務室でもリーガルチェックのシステムを独自に開発、運用しています。技術上の新しい知識の獲得はもちろんのこと、さまざまな業界、分野での新しい活用法を考えたり、新しいサービスやビジネスを作り出したりするチャンスに恵まれています。「新しいこと」「ゼロから作り出すこと」は、NTTデータを志望したり、NTTデータの魅力を語ったりする上でのキーワードだと思います。
就職活動のアドバイスとしては、私がそうでしたが、自分が理想とする働き方を明確にすることとその他に考慮する事項の優先順位をあらかじめ決めて臨んだことが、結果的に良かったと思っています。実際に働いている社員の方にお話を聞いて、自分が理想とする働き方ができるのかを検討し、自分なりの優先順位を元に、業界や会社を絞り込んでいくのが、希望通りの会社選びに最短・最善ではないかと思います。悔いなく、就職活動に臨んでください。

1日の流れ

8:30
テレワークで始業
メールチェック・今日のタスクの確認
アサインされた案件のチェック
チャットルームでのチームメンバー同士の予定の確認
9:00
問い合わせ、相談案件などへの回答業務
10:00
進行中の案件に関する先輩社員への相談(電話)
11:00
関係する法令や判例の調査
12:00
昼食
13:00
チームメンバーで案件相談やコミュニケーションを行う定例ミーティング
14:00
法務室内での課題テーマに基づくプロジェクトの資料づくり
15:00
プロジェクトの定例会議
16:30
プロジェクトの定例会議で割り振られたタスクの実行(情報収集や資料作成等)
17:00
終業

※掲載内容は取材当時のものです